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COLUMN

 
寒葵栽培の記憶
カンアオイの分布に関する考察
謎が半分解けた(ヤクシマアオイとオニカンアオイ)
 最近の資料を見るとヤクシマとオニは同一種と見なされている。日本を代表する資料であるFlora of Japan(講談社2006年)でも同一種扱いされている。
 通販で入手したヤクシマはクワイバ系の花が咲きオニの花とは明らかに違う花である。此のヤクシマは業者のラベル間違いなのか、何時同じ種に成ったのか疑問を感じていた。
 植物研究雑誌弟43巻弟10−11号(1968年)南九州及び琉球列島産カンアオイの五新種(初島)の中でオニとヤクシマは違う新種として位置づけられている。
 日本固有の植物 前川文夫(1978年)の中でヤクシマとオニは同一種であると記載されていた。
 此で謎が半分解けた事に成るが本当にヤクシマとオニが同一種なのか新たな疑問が生じた。
 クワイバとヤクシマは(正宗厳敬1927年)により別種、ヤクシマとオニは(初島1968年)により別種扱いされているので此の3種は何処かに花の違う部分が有ると思われる。クワイバとオニは花の形態が明らかに違うので単純なたぬきの思うには前川博士がヤクシマと思っている株がオニの株だったら即座に納得出来る。
 此からはクワイバ系の花を検討してクワイバとは違うヤクシマの花を探す事に成りそうであるがクワバ系にはムラクモ、ミヤザキ(ヒュウガ)、トイ、もう少し広げればノマダケ、オオバ、トカラなどが種扱いされており此の中にヤクシマが有るのかも知れない。
2008/10/26
ツクバネアオイについての考察2
 2007年7月時点では自然交雑種と考えて居たがどうも誤りの様である。
 入手時の花は筒が長かったが今年咲いた花を見ると筒は短くてミヤコアオイと同じ様な花だった。此のため開花時点ではミヤコアオイとの区別が非常に難しくてツクバネアオイの多くがミヤコアオイとして栽培されていると思われる。
 しかし和歌山県の一部地域の通称ミヤコアオイはツクバネアオイの特徴(筒の形、新葉が2枚出る事が有る)を持つ種が多い。
 以上の事から現在ミヤコアオイのラベルの付いている株の中には沢山のツクバネアオイが含まれていると考える。
 同様に現状不明のコツブアオイ、コバナカンアオイもミヤコアオイの中に含まれて栽培されていると考えて今後探したいと思っている。
2008/03/30
ツクバネアオイについての考察(空想)
 ツクバネアオイ(昭和8年の文献に写真有り)は産地不明の栽培品に学名が付けられ一般的に栽培品と成っているが栽培品も見かけた事がない。
 最近ツクバネアオイと思われる和歌山県産の株を入手した。根にはスギかヒノキの細根が絡み付いていたので栽培品では無くて山取品と思われる。
 簡単に情報の入手が可能な現状でツクバネアオイの産地が依然として不明なのは以下の理由では無いかと考える。
 ・ミヤコアオイの系統からミヤコアオイを父か母とする自然交雑種、しかも交雑の条件が厳しい(サンヨウアオイとタイリンアオイの自然交雑種のノムラカンアオイは比較的多い)状況に分布している。
 ・筒が長いのでクシモトカンアオイが一番の候補と考えているが当該地の分布状況を知らないので確信は持てない。
 ・クシモトカンアオイとミヤコアオイが近接して分布している場所が有ったらツクバネアオイも発見出来るかも知れないと思っている。
 ツクバネアオイと同様に栽培品と成っているコバナカンアオイ(絵図しか無い)も見かける事が無い。此も交雑の確率が非常に低いミヤコアオイの自然交雑種では無いかと考えている。
 
2007/07/07
植木鉢と植土の話
 植木鉢は主に4号、4.5号のプラ鉢を使っていますが、小さい苗はそれ以下の小さい鉢にしています。大きい鉢の方が水やりは楽ですが、場所が有りません。
 土は最初の頃は日向砂(価格が一番安いので)、鹿沼土、赤玉等色々でしたがあまり良い成果が得られませんでした。
 最悪は日向砂と腐葉土を混ぜた物で、以外と排水が悪く、水やりとも関係しますが、根を腐らせてしまいました。
 今は薩摩ボラ土(正確にはボラ石)を使っています、価格は高いですが保水、排水共に良く九州産には合っている様です。鉢底に3号、4号を少し入れ、5号が植土です。小さい株は4,5,6号としています。
 薩摩ボラで植えると、植替時も根が真っ白です。これの欠点は隙間が有る為かヤブコウジハカマカイガラムシ(ネアブラムシは間違い)がよく着きます。
 また、アマギ、スズカ、アツミ等はこの土が合わないのか、管理が悪いのか生育がよくありません。毎年秋には葉を枯らしています。でも何とか生き延びている様で春には新芽が出ます。
 カンアオイは地域に適合して変化した植物なので、土もそれぞれに適合した物が必要なのかも知れません。
 植替は毎年新芽の出る頃植え替えています。夏頃コケが沢山着いた物は表面の土だけ替えています。これをしないと中まで水が浸透せず根が枯れてしまいます。(2002/3/13)
2007/07/05
ホ−ムベ−ジ作成のきっかけ
 初めは寒葵(カンアオイ)分類一覧表のペ−ジにする気は有りませんでした。動植物、鳥類等これまで撮影した写真を載せるつもりでした。しかし、カンアオイで検索しても一覧で見られる様なペ−ジが全く有りません、そこで、情報収集も兼ねて開設することにしました。
 旧環境庁の植物リストに学名が有るのに通販リストでは見ない種が有るので、本当にこれらの種は現在存在しているのかと疑問に成りました。もしかしたら植物学者の先生達が1株しかないものを標本にしてしまい、もう絶滅してしまったのではないかと思ったり、新種発見を焦ったために生育の悪い種や、病気で変化した種に新しい学名を付けたのではないかとも思いました。
 学名の有る種の現存している事を祈ってこのペ−ジを開設しました。
 標本も必要と思いますが、現在では写真という優れた記録方法が有ります。出来れば生きた状態で栽培し、絶滅させない様に増殖することが重要と考えます。
2002/02/26

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